今回は、「かす巻」を紹介します。
甘いものが好きな方・少しでも気になった方は、
ぜひ、長崎県の和菓子「かす巻」を食べてみてください。
かす巻
はじめにかす巻とは、
餡(あずき餡、白あん)をカステラ生地で巻いた長崎県(主に壱岐・対馬地方)の和菓子のことを言います。
江戸時代に朝鮮貿易で栄えた対馬藩において参勤交代で江戸から帰った藩主の無事を慶(よろこ)び、長旅の疲れをいやすために考案されたとの言い伝えがあるそうです。
(※参勤交代・・・各藩の藩主が1年おきに江戸に来る制度のこと)
名前の由来
カステラ生地で餡を巻いていることからついたという説が有力だそうです。
とら巻は、
島原市のかす巻(カステラ生地で餡を包み、表面にザラメ糖をつけた)と同じスタイルのお菓子ですが、南島原市方面では、とら巻と呼ばれているそうです。
地域によっては、かす巻ととら巻が並存し区別されているところもあるようです。
(そとの皮が素焼き生地の場合が「かす巻」、その生地にザラメがまぶしてあるものが「とら巻」)
とら巻という名の餡を巻いたお菓子は、別の地方にも存在していますが、こちらはカステラ生地の表面が虎🐅模様になっています。
藤田チェリー豆総本店さんのかす巻

第24回全国菓子博覧会審査総長賞を受賞されています。
~こだわり~
地元の太陽卵を使って作られた生地は、厚さ2~3cm(均一)に焼き上げられた後、
粗熱をとって巻き上げる工程へ移ります。
通常の「長崎カステラ」は、焼き上げた後に一晩寝かせますが、
かす巻に使われる生地はふわふわとした食感を活かすために一晩寝かせずにそのまま使うそうです。
中に入れる餡子は、藤田チェリー豆総本店さんに代々伝わっている昔ながらのレシピで煮込まれたオリジナルの餡子。
他の地域の餡子と比べて、伝統的な甘さに仕上げているのが特徴です。
機械は使わずに焼きあがった生地を切り分けたり、餡子を入れて巻き上げる作業など、すべて手作業でされています。
昔から伝わる伝統菓子の「かす巻」は、今でも変わらぬ製法で作られています。
藤田チェリー豆総本店さんの他商品について書いている記事はこちらになります
食べてみた
今回は、藤田チェリー豆総本店さんのかす巻をいただきました~
小豆餡と白餡の2種類があり、2つ買おうと思っていたのですが、
サイズが予想以上に大きかった(゚д゚)!ので小豆餡だけにしました。

自宅に帰ってサイズを測ってみると、
長さ約20cm
横幅約7cm
ほどありました(`・ω・´)ゞ
表面のザラメが多くてすごく甘そうなイメージでしたが、
食べてみるとザラメはあまり甘くなかったです。
また、
ふんわりとしたカステラ生地に甘いオリジナルのあんこがよく合ってとても美味しかった~
(特にオリジナルで作られているあんこが甘くて美味しい!)
表面のザラメがザクザクとしていて、ザクふわの食感を楽しむことができるかす巻でしたよ~